2018年2月4日日曜日

技術者集団が共生可能な AI ロボットを3Dプリントで製作

スペイン発:バルセロナ市を拠点に活動する技術者、デザイナーおよび建築家の集団 Noumena はこのほど、人工知能( AI )やロボットがどのような進化を遂げて今後も発展するかについて、3Dプリントも一部活用したインスタレーション「 Robotic Habitats 」を製作した。

「 Robotic Habitats 」は 2017 年 9-10 月にかけてエストニアの首都タリンで開催された「タリン建築ビエンナーレ」で展示された。このインスタレーションのコンセプトは自律型 AI ロボットが人間の必要とするリソースをめぐって競合することなく「共生」するよう進化するというもので、ロボットの外観は巨大な昆虫を思わせる。

インスタレーションで展示された甲虫のようなローバー型 AI ロボットの場合、メイン回路に Arduino、Kinect モーションセンサーを搭載して直流モーターで動き、甲殻部分が3Dプリントされた数パーツを組み合わせてできている。タリン市内での展示では、これらの AI ロボットが 5 m 四方の人工の砂地環境に入れられ、動き回ったり排泄の要領で予め仕込まれた菌糸体を排出したりした。同集団によれば、こうすることで砂地に新たな生物環境が構築される助けになるという。

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