2014年9月3日水曜日

超簡単・超静音3Dプリンター「Alta」、今年後半にも Kickstarter に登場

ノルウェー発:3Dプリント作業中、家中に響く絶え間ないノイズに、ちょっとした小物のプリントアウトでさえも微調整が必要だったり … そんなことにうんざりしているようなら、Polarworks が開発中の「Alta」が解決してくれるかもしれない。

開発元の Polarworks はデジタル ソリューション企業 Benglar が今年設立した3Dプリンター ベンチャー。その目的は、「超簡単で高性能な」3Dプリンターを実現させること。しばらくその動静は明らかではなかったが、先週末に開催されたイベント「トロンヘイム メイカーフェア」で、その試作1号機を披露した。

「Alta」試作機のデザインは極めてユニークだ。X軸もY軸もない。動作は全て1本のアームと、回転盤で実行される。

超簡単な3Dプリンターを作るという野心は、Benglar のエンジニアが開発した GRBL から生まれている。GRBL は小型CNCフライス盤等の制御やオープンソース( GNU GPL )3Dファームウェアの「Marlin」に利用されている、簡単操作が特徴の制御ソフト。GRBL 開発者の Benglar 技術者 Simen Svale Skogsrud 氏は、この GRBL を3Dプリンターに組み込むことを考えてきた( Benglarは以前ご紹介した、「Terrafab」開発元でもある )。

そこで同氏が考えついたのが、従来のプリンターのようなX軸やY軸アームの代わりに、2心の回転軸を採用することだった。2心回転軸方式なら部品点数も劇的に減り、プリンターから発する騒音もほぼゼロになる。本体は金属パーツ数点と、精密モーターのみ。部品が少なくなることでプリンター本体の外観もスタイリッシュだ。

チームは数か月間、この3Dプリンター開発に取り組んできた。「Alta」プロジェクトは数か月以内に Kickstarter 上で資金調達を計画しており、約 1,500米ドルを集めたいとしている。

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